公開日 2022年4月19日 最終更新日 2023年2月22日
室内の壁の色を変えてみたいと思ったことありますか?塗装は塗装屋さんに頼むものだと思っている方、家の壁を塗ってみたいなんて思ったこともない方、多いと思います。
実際、この仕事を始めてから友達や家族に一番よく聞かれることが、ペンキ塗りって簡単にできるの?です。はい、できます!そして次によく聞かれることが、自分でできるの?です。はい、できます!!塗装は思っているより簡単にできます。塗る前に多少の準備が必要ですが、塗ることはとても簡単です。塗った後に乾いた後、マスキングテープを剥がす瞬間はとてもワクワクします。ぜひこれを読んで自分で塗ってみようかな〜と思っていただきたいなと願っています。
<色選び、ペイント選び>
塗りたい壁があったらまず、ペイント(塗料)を探してみてください。最近ならホームセンターだけでなく、 インターネットで手に入る塗料が簡単に調べられます。塗料には水性と油性がありますが、家庭で使うものは断然水性をお勧めします。水性の方が扱いやすく、手についても落とせる、匂いも少ない、などのメリットがあります。大抵のペイントショップから無料の色見本を取り寄せることが可能です。気になる色を扱っている店があったら早速無料色見本を取り寄せてみましょう。その際にそのペイントの成分や特徴もみてみてください。 例えば低VOCであるとか、Fフォースター(F☆☆☆☆)取得済みとか低臭、速乾など書かれているものもあります。
家族にアレルギーの方や、化学物質に敏感な方がいるならば迷わずゼロVOC(VOCフリー)のエコスオーガニックペイントをお勧めします。他はどんなに低臭、低VOCと書かれていても有害物質は入っています。Fフォースターはホルムアルデヒドの発散濃度の表示です。ホルムアルデヒドの拡散濃度が低ければ建築制限がなくなるということで安全だと思いがちですが、少ないだけで化学物質であるホルムアルデヒドは入っているということです。アレルギーの方や化学物質過敏症の方には有害物質の一切入っていない エコスオーガニックペイントが一番安心です。エコスオーガニックペイントは発色も良く塗りやすい、しかも無臭で液垂れも少ないので特に初心者の方にはオススメです。無害ということは小さいお子さんでも妊婦さんでも一緒にペイントが可能です。色見本が届いたら気にいる色を壁にテープで仮留めし想像してみてください。色は時間や陽の当たり方でもだいぶ違って見える時があります。こだわる方は、色見本だけでなく実際のサンプルも取り寄せて少し塗ってみるという方法もあります。色が決まったら実際に塗る範囲に足りる分量を購入し、準備に取り掛かりましょう。その際プライマーという下地用のペイントも一緒に購入するといいと思います。プライマーは必要ですか、と聞かれることがあります。プライマーは白か薄いグレーなので現在の色を綺麗に隠すことができます。またこれから塗る色によってはプライマーを塗った方が発色が綺麗に出る場合もあります。化粧品のファンデーション下地のような物です。あった方が綺麗に仕上がりますとお答えしています!
<準備編>
ペイントが手に入ったら塗る準備に入ります。塗る日はできるだけお天気の良い日がいいでしょう。できれば朝から塗れるように準備をするのがお勧めです。最低限このような物を用意してください。ホームセンターやインターネットでもすぐに手に入ります。
- ペイント & かき混ぜ棒 (割り箸でも)
- プライマー(下地用のペイント)
- ペイントローラーや刷毛
- ペイント用トレイ
- マスキングテープ
- 養生用にマスカー(ビニールシートが既についているマスキングテープ)
- 濡れ布巾
- 汚れてもいい格好
壁は汚れをできるだけ落としておき、ホコリなどがないか確認してください。もし家具の置いてある場所ならできるだけ家具を別の部屋に移動させ、どうしても移動できない家具がある場合、その家具をビニールシートで覆いましょう。マスキングテープは塗料のついてほしくない場所を覆うので壁と壁の境界線や(色のついてほしくない壁に貼る)電気スイッチのカバーを覆うのに役立ちます。また、天井との境もマスキングしておきましょう。床には塗料がたれてもいいようにビニールシートのついたマスキングテープを貼ることで二度手間を防ぐことができます。
<塗装編>
ここからはプライマー→ペイント→ペイント2度目の順番になります。缶を開けてかき混ぜ棒でよく混ぜたら、トレイにペイントを入れます。注:ペイントをトレイに入れる際、缶が汚れたり、ビニールシートにつく場合があります。すぐに濡れ付近で拭き取っておけば靴下につくこともありません。足裏についたペイントに気づかずに他の場所を汚してしまうなんてことを避けられますよ。
ローラーにしっかりペイントを含ませたらしごき余分なペイントをとります。ペイントは多すぎても少なすぎても綺麗に塗れません。多すぎると垂れるし、少なすぎると壁にかすれたようになるのでわかると思います。ペイントローラーを上下に動かして塗ってみてください!ペイントは乾くとまた違う感じになるのでとりあえずムラができたかな?と思ってもまずは塗ってみてください。一度塗りして数時間後にだんだん乾いてきます。その後に必要に応じて2度塗りとなります。1度目に塗った多少のムラは2度塗りでほぼわかりにくくなります。
<仕上げ編>
2度塗り後、完全に乾いたらマスキングを剥がしてみましょう。綺麗に塗装された壁を見ると感動しますよ!自分や家族でする塗装はとても楽しいです。何よりも塗った壁には愛着が湧きます。ペイントならではのデザイン性も簡単に表現できます。家族の記念の手形をつけたり、イニシャルをペイントしたりしても素敵ですね。デザインはアイデア次第でなんでもできます。壁のペイントの色は飽きたり生活スタイルが変わってもすぐに塗り直せます。汚れた壁も塗り直しやタッチアップが可能です。ペイント選び&準備がしっかりできていれば初心者の方でも簡単に塗装ができます。
ぜひ楽しんでくださいね!