外壁塗装が臭い!ペンキの臭いはいつまで続く?塗料臭を消す方法も解説
公開日 2025年1月28日 最終更新日 2025年1月28日
外壁塗装をした後、家中にペンキの匂いが充満しているとお悩みではないでしょうか。また、どれくらいで塗料臭がなくなるのか、気になっている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、外壁塗装が臭い原因や、臭いが消えるまでの期間についてわかりやすく解説します。あわせて、外壁塗装の臭いトラブルを起こさないコツも紹介しているので、臭いトラブル解消の参考にしてください。
外壁塗装で臭い問題が起こる理由
そもそも、なぜ外壁塗装すると臭い問題が起こるのでしょうか。
その理由として関係しているのが、外壁塗装をする際に使われている塗料の種類です。例えば、外壁塗装用の塗料には、油性・水性の2種類があります。以下に、臭いの強さのイメージをまとめました。
なかでも臭いが強いのは、有機溶剤(シンナー)が多く含まれている油性(強溶剤)の塗料です。
シンナーは塗料を早く乾かすために利用され、防水性を高めたり、塗装した箇所をサビにくくしたりと、品質維持におけるメリットがあります。ただ一方で、配合量が多いと、強い臭いが出るデメリットに注意しなければなりません。
なおシンナーは、厚生労働省が公開している「職場のあんぜんサイト」などでも扱いが注意喚起されている成分です。製品として一般的に利用される反面、健康被害をもたらすケースも少なくありません。
以上より、外壁塗装をする際には、水性もしくはシンナーの配合量が少ない油性(弱溶剤)を利用するのが良いでしょう。
外壁塗装の臭いで起こる影響や人体への被害
外壁塗装の「臭い」により、次のような健康被害・近所トラブルが起こるかもしれません。
- シンナーが原因となる吐き気や頭痛
- 塗料の成分によるアレルギー
- 近所からの苦情
まずは、外壁塗装が臭いことで起こる問題を見ていきましょう。
【影響1】シンナーによる吐き気や頭痛
塗料に含まれる「イソプロピルアルコール」「メタノール」といったシンナーの成分を長時間かぎつづけると、次のような健康被害が起きる恐れがあります。
- 吐き気
- 頭痛
- めまい
- 目やのどの痛み(不快感)
また、シンナーの成分を長く吸引し続けることによって、内臓器官の障がいや、脳の萎縮、呼吸困難といった被害につながると、厚生労働省の「あやしいヤクブツ連絡ネット」でも取り上げられています。外壁塗装をしたのち、シンナー臭が強い場合には、後述する対策を始めるのがよいでしょう。
【影響2】塗料アレルギーによる体調不良
外壁塗装をしたあと、身体が弱い人や免疫力が低い人などに起きやすいのが、アレルギー発症による次の体調不良です。
- 頭痛
- めまい
- 湿疹
- 皮膚の炎症
- のどの痛み
- ぜんそく
例えば、塗料に含まれているホルムアルデヒドやシンナーなどにアレルギー反応を起こす人もいます。参考として、勤労者物理的因子疾患研究センターでは、有機溶剤による皮膚障害の事例も画像付きで公開されています。すでにアレルギー反応が起きている方は、自分と同じ症状がないかチェックしてみてください。
【影響3】臭いによる近所からの苦情
外壁塗装の臭いが強いと、近所から次のような苦情を受けるかもしれません。
- 塗料の臭いが家の中に入ってくる
- 洗濯物に嫌な臭いが移った
- 子どもが臭いのせいで体調不良を起こしている
臭いは空気中に放散される揮発性があることから、風にのってまわりの家々に広がってしまいます。特に強い臭いを出す油性(強溶剤)を使用している場合、臭いのせいで事前連絡をしておかなければ苦情を受ける恐れがあると覚えておきましょう。
【何日で終わる?】外壁塗装の臭いトラブルはいつまで続くの?
外壁塗装の臭いが続くのは、おおよそ3日程度だと言われています。塗装をした後、長期的に臭いが続くわけではないので、安心してください。
なお、外壁塗装は以下に示す作業工程のうち「中塗り」「上塗り」「乾燥」のタイミングで発生しやすいのが特徴です。
- 下塗り:約1日
- 中塗り:約1日
- 上塗り:約1日
- 乾燥:約1日
下塗りの場合は、あまり臭いのしないシーラーやプライマーといった塗料を利用しますが、中塗りと上塗りでは、前述した油性・水性の塗料を使用します。そのなかでも、油性の塗料を使った場合には、乾燥する期間も含めて3日程度臭いがつづくと覚えておきましょう。
外壁塗装の臭いは季節によって日数が変化します
外壁塗装の臭いは一般的に約3日ほどで解決しますが、季節によって日数が変化することに注意が必要です。
例えば、気温が高い春や夏であれば、乾燥の時間が1日程度で済むため、合計3日間で外壁塗装の臭い問題を解決できるでしょう。しかし、気温が低い冬場、湿気が多い梅雨の時期などは、どうしても塗料の乾燥に時間がかかります。
時期やタイミングによってはもう数日の余裕をみたほうがいいケースもあるため、長い場合には1週間(7日)程度、臭いが続くこともあると理解しておきましょう。
外壁塗装の臭い対策
外壁塗装の臭いを回避したい、抑えたいと考えている方向けに、3つのシーンにおける臭い対策をまとめました。自身にあてはまる状況での対策をチェックしてみてください。
塗装業者へ依頼する際の臭い対策
これから塗装業者に、外壁塗装を依頼する場合には、次のような方法で臭い問題を回避しやすくなります。
- 臭いの少ない水性塗料を選ぶ
- F☆☆☆☆(フォースター)をチェックする
例えば、水性の塗料にはシンナーが含有されていないため、臭いを抑えやすいのが特徴です。また、JIS・JAS規格で定められているシックハウス症候群の原因物質「ホルムアルデヒド」の発散量を示すF☆☆☆☆(フォースター)をチェックすることにより、外壁塗装における臭い問題を抑えやすくなります。
以上より、塗装業者に依頼をする際には「なるべく水性塗料を選ぶ」「F☆☆☆☆の塗料を選ぶ」ことで、外壁塗装後の問題を回避しやすくなるでしょう。
施工中の臭い対策
すでに依頼を終えており、これから塗装工事をスタートするという場合には、次のような方法で外壁塗装の臭いを対策しましょう。
- 換気を徹底する
- 施工期間は洗濯を控える
- 臭い対策マスクを購入する
- 臭いトラブルが続く間は外出を増やす
まず、塗装工事で中塗り・上塗り・乾燥をする3日間は臭いを感じる場合があるため、室内の換気を徹底しましょう。また、臭いが落ち着くまでは洗濯物の外干しを控え、部屋干しに切り替えるのがおすすめです。
あわせて、少しでも臭い問題を抑えたい場合には、臭い対策に強いマスクを着用しておくと安心です。ただし、どうしても臭いに耐えられないという場合には、臭いが落ち着くまで短期間だけホテルに仮住まいを設ける、親族の家で過ごすといった対策をするとよいでしょう。
近所トラブルを防止する臭い対策
外壁塗装による近所トラブルを避けたい場合には、次の対策を実施しましょう。
- 近隣の住宅に事前あいさつを済ませておく
- 防臭シートで施工箇所を覆う
まず、臭いの影響が広がる一定範囲の住宅を訪問し、工事によって塗装の臭いかもしれない旨を伝えましょう。あらかじめ説明をしておくことにより「そんな話は聞いていなかった」というクレームを回避しやすくなります。塗装業者も対応してくれるので、同行してみてはいかがでしょうか。
また、施工箇所周辺を防臭シートで囲うことにより外壁塗装中の臭いを軽減できます。塗装業者に対策ができないか伝えてみるのもひとつの手です。
外壁塗装の臭い対策に強い塗装業者の選び方
さまざまな臭い対策はあるものの、自分で対策を考えるのが難しいと感じている方も多いでしょう。それなら、臭い対策を徹底してくれる優良な塗装業者を選ぶと安心です。
参考として、塗装業者の選び方をまとめました。
【選び方1】事前に入念な説明をしてくれる
外壁塗装の臭い対策を徹底したい方は、事前説明を入念に対応してくれる塗装業者に依頼するのがおすすめです。
例えば、無料相談をする段階で「臭い対策を考えているのですが」と伝えてみてください。このときに「塗装材の提案ができますよ」「臭い対策を用意しています」など、さまざまな提案する塗装業者を選んでおくと安心です。
【選び方2】現場に工事管理者が常駐してくれる
外壁塗装の臭い対策にこだわりたい人は、なるべく現場に工事管理者が常駐してくれる塗装業者を選ぶのが安心です。
もし外部からクレームを受けたとしても、工事管理者がうまく対応してくれます。また、工事作業中に強い臭いがした際などに、適切な対策を取ってくれるため、工事期間中の臭いやクレームを必要最小限に抑えられるでしょう。
【選び方3】口コミ評判が良い
自分で塗装業者を比較できないとお悩みの人は、次のような場所でチェックできる口コミ評判を参考にして、塗装業者を選ぶのがおすすめです。
- 塗装業者の公式サイト
- Googleマップ
- 口コミ投稿サイト
口コミには、実際に利用した人たちの意見が書き込まれています。臭い対策の状況、費用感、スタッフ対応などもまとめてチェックできるので、安心して任せられるのかをすぐに判断できるでしょう。
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担当ライター 上野 海
元建設コンサルタントの専業ライター。
解体や塗装施工など、建物の維持管理や修繕に関する専門知識を活かし、
プロならではの視点から情報発信をおこないます。