黒板塗料はスプレーよりも使いやすい理由
公開日 2023年6月6日 最終更新日 2023年6月6日
黒板塗料は、学校やオフィス、商業施設などで一般家庭よく使用される機能付きの塗料です。壁などに塗ると黒板として使用できます。以前までは黒や緑しか色の選択がありませんでしたが、最近は水性の黒板塗料も販売されているので、扱いやすく色の選択肢も増え、初心者でもDIYで手軽に塗装できるようになりました。黒板塗料はその使いやすさや特徴により、黒板の塗り直しや壁一面の黒板などプロジェクトに最適な選択肢となっています。黒板を塗り直し、作成できるのは黒板塗料だけではありません。スプレータイプのペンキも同様に黒板が作れる機能塗料としてあります。スプレータイプは油性塗料のため匂いが気になることもあります。こちらのコラムでは黒板塗料がスプレーペイントよりも使いやすい理由をまとめました。
スプレーペイント
まず、一般的なスプレーぺイントですがこのような特性があります。
- 塗布の容易さ: スプレーペイントは、液状の塗料を噴霧することで塗布します。これにより、広い範囲を素早く均一に塗ることができます。また、不規則な形状や凹凸のある表面にも比較的容易に塗料を広げることができます。
- 迅速な乾燥: スプレーペイントは通常、塗布後に比較的迅速に乾燥します。これにより、塗布後の待ち時間を短縮し、作業を効率的に進めることができます。
- 鮮やかな色彩: スプレーペイントには多くの色と仕上げのバリエーションがあります。また、スプレーペイントは均一な塗膜を形成するため、色の鮮やかさが際立ちます。
- 耐久性: スプレーペイントは一般的に耐久性があり、屋外での使用に適しています。また、特定のスプレーペイント製品は耐候性や耐薬品性があるため、塗装面を保護するのに役立ちます。
- クリエイティブな表現: スプレーペイントは、芸術作品やグラフィティなど、クリエイティブな表現に広く使用されます。噴霧することで、独特なテクスチャーや効果を生み出すことができます。
黒板のスプレーペイントもあります。
- 黒板専用の塗料: 黒板に使えるスプレーペイントは、専用の黒板塗料として製造されています。この塗料は、黒板の表面に密着し、書いたり消したりする作業に耐える耐久性があります。
- 噴霧による塗布: スプレーペイントは、噴霧缶から塗料を噴霧することで黒板に塗布します。噴霧することで、均一で滑らかな塗膜を形成することができます。噴霧の角度や距離を調整することで、塗布範囲や塗料の濃度を制御できます。
- 耐久性と書きやすさ: 黒板用のスプレーペイントは、耐久性があり、書いたり消したりする作業によっても剥がれにくい特徴があります。また、滑りやすさを抑えたり、書く際の摩擦を最小限にすることで、スムーズな文字や図形を描くことができます。
- 鮮やかな発色: 黒板用のスプレーペイントには、通常、黒い色を使用しますが、他の色も利用可能な場合があります。塗布されたスプレーペイントは鮮やかな発色を保ち、黒板上でのメッセージやイラストが目立ちます。
- 黒板の塗り直しと柔軟性: 黒板用のスプレーペイントは、既存の黒板の塗り直しや新たに黒板を作る際に使用できます。黒板のサイズや形状に合わせて塗布することができ、柔軟な対応が可能です。また、必要に応じてスプレーペイントを消すこともできます。
スプレーペイントのデメリット
スプレーペイントのデメリットは以下の通りです。
- 環境への悪影響: スプレーペイントには揮発性有機化合物(VOC)が含まれており、これらの成分は大気中に放出されることで環境汚染を引き起こす可能性があります。油性塗料の臭いがきついため、また空気中に揮発される有害物質が懸念されるためマスクや、特に室内で作業する場合にはしっかりと換気が必要です。
- 塗装範囲の制限: スプレーペイントは、比較的小さな範囲の塗装に適していますが、大きな面積や複雑なデザインを塗装するのは難しい場合があります。均一な仕上がりを得るためには、練習と技術が必要です。
- 塗料の浪費: スプレーペイントを使用すると、塗料の浪費が発生することがあります。正確な量をコントロールするのは難しく、不必要に多くの塗料が使用されることがあります。また、風の影響を受けて周囲にも塗料が飛散する可能性もあります。
- 隣接物への影響: スプレーペイントを使用する際には、周囲の物や近くの表面にも塗料が広がる可能性があります。これにより、意図しない箇所や他の物品が汚れてしまうことがあります。特に屋内での使用時には、周囲を保護する必要があります。
- 塗料の乾燥時間: スプレーペイントを使用した塗装は、乾燥に時間がかかる場合があります。特に湿度の高い環境では、塗料が完全に乾燥するまでに数日かかることがあります。そのため、即座に使用する必要がある場合や、迅速な作業を求められる場面では制約が生じることがあります。
このようにスプレーペイントのメリットとデメリットを理解した上で、どの場所のに黒板を作成したいのか、どのような目的で使いたいのかを見極めてから使用する必要があります。例えば屋外でより耐久性を求める場合など。
黒板塗料は水性でスプレーペイントに比べて安全な塗料
黒板の作成や塗り直しを検討している場合、黒板塗料ならDIYの初心者でも比較的簡単にできます。黒板塗料はチョークボードペイントと同類語ですが、最近は手軽にネットなどでも購入ができ、黒や緑以外のカラフルな色も豊富になりました。
黒板スプレーより黒板塗料が優れている点を比較してみました。ぜひ参考にしてください。
- 使いやすさと正確性: 黒板塗料は、筆やローラーを使って塗布するため、より正確な制御が可能です。塗りムラや滴りにくく、均一な仕上がりが得られます。特に、文字や図形を描く場合には、黒板塗料の方がスプレーペイントよりも正確で細かなディテールが表現できます。
- 学習環境に適した安全性: 黒板塗料は水性であり、揮発性有機化合物(VOC)を含みません。そのため、学校や教育機関などの学習環境での使用において安全です。特に子供たちが触れることが多い黒板に使用する際には、安全性が重要な要素となります。
- 長期間の耐久性: 黒板塗料は通常、黒板の塗り直しやメンテナンスに使用されます。耐久性が高く、書いたり消したりする作業によっても塗料が剥がれにくい特徴があります。これにより、黒板が長期間にわたって使い続けられるため、経済的にも効果的です。
- 手入れの容易さ: 黒板塗料は水性であるため、使用後のお手入れも簡便です。水で簡単に塗料を洗い流すことができますし、必要に応じて塗り直すことも容易です。一方、スプレーペイントは塗布面が広がることもあり、清掃がより手間がかかります。
- 教育的な使用に適している: 黒板塗料は、学校や教育機関での使用に特に適しています。黒板上での授業やプレゼンテーション、アイデアの共有に役立ちます。また、子供たちの創造性や学習意欲を引き出すための工夫としても活用されています。
DIYで塗装を考える場合は時に同居している家族や子供が安全に過ごせるかが気になると思います。化学物質の入っている油性塗料や油性のスプレーペイントはVOCの揮発量が水性の黒板塗料に比べて多いため健康被害が心配です。
そのため出来る限り水性塗料をお勧めします。プロのペインターでも化学物質の入った塗料を使うより水性の安全な塗料を使う方が安心です。