赤ちゃんがいる家庭で安全に家具を塗装する方法
公開日 2024年5月31日 最終更新日 2024年5月31日
赤ちゃんの健康と塗料の選択
赤ちゃんにもやさしい塗料選びを
一般的な塗料に含まれる有害物質やVOC(揮発性有機化合物)が多ければ多いほど赤ちゃんやアレルギーの方にとってだけでなく一般的な健康の人にとっても有害です。
VOCとは常温常圧で大気中に発揮する有機化学物質の総称です。主にトルエンやキシレンがその指定物質です。洗浄剤や溶剤などに使われています。それらが塗料に使われている場合、塗装後に塗料が乾く際に大気に出る物質です。
誰でも健康に良くないものは使いたくありません。特に赤ちゃんは大人よりも化学物質に対する感受性が高いため、塗料に含まれる化学物質に対するアレルギーや化学物質過敏症のリスクが高まります。ですのでリノベーションや家具の塗り替えで塗装をすることを考えているならば、有害物質を含まない、または含有量が極めて少ない塗料を選ぶことが重要です。塗料のラベルや安全データシートを確認し、有害物質の含有情報に注意を払うことをお勧めします。
塗料の成分を確認しよう
塗料には避けるべき成分がいくつかあります。例えば、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。VOCの原因にもなります。塗料は水性塗料と油性塗料があり、特に油性塗料にはシンナー臭のある溶剤が多く使われます。匂いを嗅ぐだけで気分が悪くなるような化学物質が含まれていますがそれはVOCが原因です。これらの成分が含まれていない塗料を選ぶことで、赤ちゃんの健康リスクを大幅に減らすことができます。VOCの全く入っていない塗料をゼロVOCと言います。低VOC塗料もしくは全く有害物質の入っていないゼロVOC塗料を選ぶことをお勧めします。また、エコスオーガニックペイントはもし赤ちゃんが間違って舐めてしまっても安心です。
安全な塗料を選ぶチェックリスト
- 成分表示の確認: 有害物質が含まれていないか、ラベルや安全データシートを確認します。
- 低VOCまたはゼロVOC塗料: 揮発性有機化合物の含有量が少ない塗料を選びます。
- 自然由来の成分: 自然由来、天然素材を使用した塗料の中でも無害で有害物質の混ざっていないものを選ぶことで、化学物質のリスクを避けます。
適した塗装環境の作り方
塗装作業は、風通しが良く、ほこりが少ない場所で行うのが理想的です。塗装する家具の下や周りに塗料が飛び散らないようにしっかりと養生しましょう。また、赤ちゃんや小さなお子様がいる場合は、塗装中の部屋とは別の場所に避難させることが大事です。作業中は換気を十分に行い、塗料の臭いや有害物質が室内にこもらないようにしましょう。適切な保護具(マスク、手袋など)を使用し、塗装後は十分な乾燥時間を確保します。
塗料が床などについてしまった場合はすぐに塗れ雑巾などで拭き取る、手についた場合は石鹸で洗うといいでしょう。
塗装に適している気候は乾燥が早く、湿度が低い晴れた日が最適です。湿度が高いと塗料が乾きにくく、ムラができる原因となります。
赤ちゃんベッドの塗装手順
1、軽くヤスリをかける。できるだけ目の細かいタイプのサンドペーパーを用意。
2、下地のプライマー塗料を塗る。
3、プライマーが乾いたら上塗りの塗料を刷毛やローラーなどで塗装する。
4、塗料が乾いたら2度目を塗装する。
5、完全に乾かしたら出来上がり。
まとめ
赤ちゃんの安全を守りながら家具を塗装しよう
項目 | 内容 |
---|---|
塗装作業の頻度 | 5〜10年に一度 |
安全な塗料の保管方法 | 直射日光を避け、涼しい場所に保管 |
赤ちゃんの避難 | 塗装中および乾燥中は別室に |
臭い対策 | 換気と空気清浄機の使用 |
健康被害の対処法 | 換気し、新鮮な空気を取り入れる |
塗装中の汚れ防止 | ビニールシートやマスキングテープを使用 |
塗装に適した気候 | 乾燥が早く、湿度が低い晴れた日 |
赤ちゃんがいる家庭での家具塗装は、安全性と環境への配慮が欠かせません。本記事で紹介した塗料の選び方や作業中の注意点を参考にすることで、赤ちゃんの健康を守りつつ、美しい仕上がりを実現できます。適切な準備とケアを行い、安心して塗装作業に取り組みましょう。これからの家具塗装が、家族全員にとって安全で快適なものになるよう、ぜひ実践してみてください。
Happy Painting🎵