黒板塗料をコンクリート壁に塗装 《団地DIYリフォーム》
公開日 2023年2月28日 最終更新日 2023年11月28日
エコスオーガニックチョークボードペイント
使用カラー 0373バーニングアイデア
黒板塗料はコンクリートに塗装することができる
この記事では築約50年の徳力団地(北九州市)の一室をエコスオーガニックチョークボードペイントを使って塗装リフォームした際の手順を紹介します!(一般的な水性塗料の塗装手順と同じです)
ビフォー写真です。
床は大工さんに畳からシナベニヤ貼りにしてもらいました。壁紙を剥がすとコンクリートが剥き出しの壁になりました。
塗装の準備
使った塗装道具。
掃除と養生
塗料を使うまでに終わらせる大事な準備です。
塗装するところをきれいにし、油分や埃など汚れが無いようにします。今回の場合は壁紙を剥がしたので糊のベタつきが残らないようにも注意しました。幸いにもコンクリートだとスポンジなどで強く擦っても問題がないのでしっかり掃除しやすかったです。
油分が残っていると塗料の密着が悪くなり剥がれなどの原因になります。埃は塗装中にローラーの塗料に混ざってしまい、塗料がドロドロになったりローラーがゴワゴワになたりして、均一にきれいに塗装ができません。面倒に思うかもしれませんが塗装を成功させるためにはしっかり掃除しておく必要があります。
養生をする際にも埃や油分があるとマスキングテープが密着しませんのでマスキングテープやマスカーを貼るところも掃除しておきましょう。水拭きなどの水分は乾かしておく必要があります。
ペンキを準備する
希釈を確認しましょう。
ペンキの仕様書をよく読み、水分を加えるタイプなのか無希釈で塗装するタイプなのかなどしっかり確認します。希釈に関しては指示を守らないと成分が薄くなって、後々ひび割れたり剥がれてしまいます。黒板塗料の場合はチョークが消えないなど黒板としての使用に支障が出ます。エコスオーガニックペイントの場合は無希釈タイプなのでそのまま使います。
攪拌する
しっかり撹拌してペイントバケツやペイントトレーに移します。
塗料にはさまざまな機能の成分が入っています。しっかり撹拌して成分を均等にすることが必要です。目安としてはエマルジョン状態、乳化した状態になっていることを確認します。顔料は底に溜まりやすいので、底に届く道具を使い、底に溜まったものがないかも確認して作業を終了してください。
塗装ローラーに均一に含ませる
きれいな仕上がりとは塗料が均一に塗装できている状態。そのためにはローラーに均一塗料を含ませます。ペイントバケツのメッシュやペイントトレーで転がして中まで塗料を行き渡らせ、余分な塗料を取り除きます。ローラーに含ませる量は塗装時にかすれない、垂れない量を目安にしてください。
いよいよ黒板塗料をコンクリートに塗装!
コンクリートに水性の塗料を塗装する場合は下地塗装をして密着を高めることをお勧めします。
エコスオーガニックチョークボードは一般的な水性塗料より密着が強いので塗装できるのですが、後々の剥がれなどのリスクを考えて下塗りしました。
下地材は匂いのきついものが多いので注意が必要です。室内塗装なので有害物質の少ない水性塗料から選ぶことをお勧めします。
私が使ったのは有害物質がゼロで匂いも気にならないエコスオーガニックユニバーサルプライマー。コンクリートや鋼板にも密着するタイプです。1度塗りします。
下地が乾いたら、上塗りをします。黒板塗料は2度塗が必要なものがほとんどかと思います。仕様書をよく確認してください。黒板としての使用には膜厚が足りないとチョークが消えにくくなります。その場合は上塗りで解決しますが、最初から目安の量を塗装するように計画して塗料を用意し、作業してください。
塗装のインターバル(次の塗装まで)は仕様書を確認しますが、気温や湿度にも大きく左右されます。一般的な塗装で最適とされる気温は20度前後、湿度は80%以下です。
塗装に避けるべき気温は5度以下の寒い日、35度以上の暑い日、湿度が80%以上の日です。水性塗料の水分の蒸発がうまくいかず硬化がすすみません。変質するケースやベタつきが残ることもあるので作業の際は天候を見て余裕を持った日程で行ってください。エアコンなどで調整も可能です。その際はエアコンからの風が直接塗装面に当たらないようにしてください。
次の塗装に移れるかは、触って塗膜がサラッとしているかで確認できます。塗膜がしっとりしている場合は表面しか乾いておらず、上塗りしてしまうと捲れて剥がれるのでムラになりきれいに仕上がりません。数カ所を触ってしっかり乾いているか確認してください。
黒板塗料を2度塗り後、塗料が半乾きの状態で養生を撤去します。
養生を塗装後すぐに撤去すると塗料が流れてしまったりテープと共に飛び散ってしまいます。完全に乾いてしまうとテープと一緒に塗膜が剥がれたりテープが残ってしまいます。剥がす際は様子を見ながらゆっくり剥がします。
この塗装の時間の目安です(秋のお天気が良い日に実行)
掃除は前日までに完了させておく
AM9時 養生スタート 塗料の準備
AM9時半 下地塗装スタート
AM 11時半 上塗り1度目
PM 14時 上塗り2度目
PM15時 養生テープ撤去片付け
塗装終了24時間後よりチョークが使えます。
黒板消しだけでなく水拭きOK!
中性洗剤や石鹸を使った水洗い掃除もOK!
黒板としての使用をしなくてもアクセントカラーとしての塗装もおすすめです。
すでに塗装がされているコンクリート壁の場合は?
塗装の上に塗装は可能です。
事前に埃や汚れ、油分を綺麗にしておけば下地なしで塗装が可能です。
隠蔽性の低い色を新しく塗装したい場合は、既存の塗装の色が透けてしまう可能性があります。そのような際はグレー下地を塗装したり、上塗りを塗料の規定回数以上に塗装することで綺麗に仕上げることができます。
もし艶の高い塗装がしてある場合は、密着が悪くなりますので240万程度の仕上げ用のサンドペーパーでめあらしをしてから塗装してください。
塗装はデザインが自由自在!アイデアを探してみましょう
今回のように壁一面を塗装するデザインだけでなく、
マスキングテープで区切って塗装したり
絵を描くように自由なデザインでの塗装もOK!
海外の施工事例だと大胆に塗装し、チョークアートを楽しんでいます。
自分だけのお家デザインを計画してください!
いかがでしょうか?
準備することはありますが、難しくはありません。
ぜひご家族でペイントしてみてください。
コンクリート壁は少し古い建物に多いようです。
化学物質過敏症の方など敏感で新築物件に住むのが難しい方だと
事前に内見して匂いなどを確かめられる中古物件をご自身でリフォームするケースも多く聞きます。
その際に壁紙を剥がすのが良いのか?
コンクリートに直接塗装はできるのか?などお問い合わせがあります。
コンクリートにできるのであればコンクリートに塗装がシンプルでお手入れもしやすいのでは?と思います。
ぜひ参考にしてください。
エコスオーガニックペイントを取り扱う当店では
シックハウス診断士、化学物質過敏症サポーター有資格スタッフが
塗装のご相談を承っています。