公開日 2022年5月24日 最終更新日 2023年2月24日
化学物質過敏症対応の商品とは?
「安全」を謳っている商品でも過敏症の方に安全といえるかは別なので注意が必要です。
法律で定められている安全基準をクリアしていても、有害物質がゼロではないケースが多々あります。
注意:化学物質過敏症対応商品でも注意しながら取り入れましょう
過敏症の状態になっていると有害物質ではないものでも異物として反応してしまうアレルギー状態。化学物質過敏症対応商品だとしても残念ながら全ての過敏症の方が大丈夫というわけではないので、少しずつ(少量、短時間など)試しながら取り入れてください。また反応してしまった際に回復しやすい体調が比較的良い時を選ぶことをお勧めします。
1.活性炭マスクで化学物質をブロック
過敏症の原因となる化学物質を、日常生活で避けるのは難しいのが現実です。人の多い場所や日常生活に欠かせない買い物の際など、なるべく体内に化学物質を取り入れないようにする際に効果的なのが活性炭マスクです。活性炭の吸着特性を用いて原因となる物質をブロックします。
2.洗剤《特に衣類洗剤》 最も身近な化学物質を避ける
近年問題視されているのが、香料などを含む洗剤、柔軟剤です。
化学物質過敏症について知れば知るほどに大事だと思うのが洗剤です。毎日何度となく使うさまざまな洗剤、家の中にいくつありますか?その洗剤を何毛なく選んでいるとキッチン、お風呂、洗面所、床や衣類などから化学物質を吸収してしまうことになっているかも知れません。
そして家を出たとしても必ずあなたにくっついてくるのが洗濯用洗剤。体の大部分を覆う衣類は経皮吸収され、体温で温められ有害物質が揮発し上昇することで口や鼻から呼吸として体内に取り入れられます。近年問題になっているのが衣類用の洗剤や柔軟剤の香料から体調が悪くなる「香害」。最近の化学物質過敏症の原因の多くを占めると言われています。香りを続かせるためにマイクロカプセルを使ってわざと衣類に残存させ、長時間化学物質を放出し続けることで問題が深刻化しています。
では化学物質過敏症に対応する、もしくは対策となる洗剤商品は?
合成洗剤より合成化合物がかなり少ない、昔ながらの石けんを選びましょう。私はシャボン玉石けんのスノールを使っています。
シャボン玉石けんはさまざまな洗剤が無添加で化学物質過敏症の方が利用しやすいように考えられています。もちろん予防になります。シャボン玉石けんのサイトにはかなり詳しく成分のことや香害について記載されています。
3.セスキ炭酸ソーダでナチュラルクリーニング
さらにシンプルなアルカリ洗濯もお勧めです。ナチュラルクリーニングとも呼ばれます。石けんの匂い(無香料でも)が苦手という方にも。
セスキ炭酸ソーダ(100円ショップでも手に入ります)につけ置き(2~3時間程度)してすすぎ1回でOK。水500mlに小さじ1杯を溶かしてスプレーを作り、キッチンやお風呂掃除にも使えます。
アルカリ性で汚れ落としに使えて化学物質過敏症の対応、対策商品は数種あります。特性を活かして生活に取り入れるのがお勧めです。セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく洗濯やスプレーにして掃除に使いやすいと思います。
アルカリ性(油汚れを落としやすい)の強い順に
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤) 漂白効果あり
セスキ炭酸ソーダ 水に溶けやすい
重曹 水に溶けにくいので研磨に使える
4.シャンプー シャボン玉石けんのシャンプー4種を試してみた
個人的に一番苦労したのがシャンプー。
だんだん匂いのあるものが使えなくなってしまい、匂いが残らないものから無香料のものを探しベビーシャンプーを使ったりしてみました。
匂いは無香料で大丈夫になっても頭皮の痒みや、首周りの痒みが出てしまうので湯シャン(シャンプーを使わずお湯だけで洗う)もやってみたのですが、私はあまりうまくいかなくて続けるのが苦痛になってしまいました。やっぱりスッキリ洗いたいんですよね。。。
シャボン玉せっけんのシャンプー4種類を試してみることに
私自身の暮らしのために、そして過敏症のお客様の対応のためにと調べていると「シャボン玉石けん」の本気さに気がつきます。
シャンプーも数種類出しています。アマゾンレビューを読んでみると向き不向きはありそうだけど、試してみたい!と思いました。
結果から先に言うと
シャボン玉石けんのシャンプー共通の良さは
- 匂いがないので快適。
- 頭皮、首周りなどの肌の痒みはどのシャンプーもなくなった!
- 髪の仕上がりは使い分けたり、慣れでいい感じに持っていける。
私の結論は、シャボン玉石けんのシャンプーはお勧めです。
まず試したのは
無添加せっけんシャンプー泡タイプボトル 520mL
【公式サイトのコメント】
無添加せっけんシャンプー泡タイプ 泡タイプなので使い勝手が良く、石けんシャンプー初心者にオススメです。
使ってよかった!と思ったのは肌の痒みが無くなったこと。今までのシャンプーだと差はあっても痒みはあったんですが、痒みが気にならない!やっぱりシャボン玉石けんを信用してよかったと思いました。
リンスは無添加せっけんシャンプー専用リンスボトル 520mLを使いました。
ただ、これを使い続けなかった理由もあって、リンスを使ってもきしみが気になったのと、泡タイプが使いにくかった。ポンプから出した時の泡がピークで洗っているうちに泡が消えていくので洗いにくいと感じてしまいました。私はボディソープやハンドソープの泡タイプも苦手なので個人差かな、とも思います。
次に使ったのは
固形シャンプープチパレ 100g
【公式サイトのコメント】
固形シャンプープチパレ 固形シャンプープチパレは、保湿成分としてツバキオイルを配合しているので、しっとり洗い上がります。
銭湯など、持参しやすい固形タイプを試してみました。
リンスはパウダータイプを一緒に持ち歩いています。
(パウダータイプのリンスはお湯に溶かすと目に沁みやすいのと粉のままだと髪全体に伸ばしにくい。でも持ち歩きにはとても良い。シャボン玉石けんの製品には防腐剤が入っていないのであまり消化しない用途だと腐敗しにくい固形石けんとパウダーは良い。)
このタイプは洗っているうちにどんどん泡立って洗いやすく、サイトではしっとりタイプとのことですが私個人の感想は、さっぱり軽い仕上がりでもちろん痒みも出ないので今もずっと続けて銭湯や出張用に使っています。難点は私の場合はすすぎ方によってはなのか?たまにベトつく仕上がりに。公式サイトでベトつきが残るのはすすぎがたりず石けんカスが残っているからよく濯ぐようにとあったのですが、よ〜くすすいでもダメな時はダメでした。うまくいくとスッキリサラサラに仕上がります。ドライヤーの乾きも一番早いように感じています。銭湯など出先ではこれもメリットです。
実は一番気に入っていたのが残念ながら廃盤になってしまった
シャボン玉オーガニックボディソープ
ボディソープの名前ですが、髪にも使えるとされていて、泡立ちもそこそこ良く、何より洗い上がりの髪が程よい頭皮のさっぱりと程よい髪のしっとり具合で気に入っていました。販売中止が惜しい!
シャボン玉石けんは電話で相談に乗ってくれるので、この商品に近いものを教えて欲しいと電話すると「全身ケアソープ バブルガード」を教えてくれました。(これはまだ使っていませんが、保湿タイプですと、とのことでした。)
現在実際に使っているのは
パウダーせっけんシャンプー
【公式サイトのコメント】
中空粒状なので泡立ちやすく、さっぱり洗い上がります。パウダータイプは軽いので持ち運びにも便利です。
泡立ちはこれが一番よく、とても洗いやすいところが気に入っています。
石けんカスの残りによる?ベタつきもこれだと私はでません。オーガニックシリーズより軽い仕上がりですが特に問題ありません。持ち歩きも固形がなくなったらこれにしたいと思います。
リンスはE M石鹸シャンプー専用リンスを使用。EM とは人間や環境に役立つ「善玉菌」(乳酸菌や酵母)などの集合体のこと。(サイトより)
一般的なものよりも使い慣れる必要はあるかと思いますが、
敏感な人だと他にはない快適さかもしれません。私の夏の肌の痒みも全くなかったのはかなり精神的にも助かりましたので使い続けたい製品です。
5.カビ防止はバイオの力で
当店への塗装以外の相談で多いことの1つがカビ対策。カビの中には害があるもの無いものさまざまではありますが、VOCを出す有害なものがありますのでやはり注意が必要です。無菌状態にすることはできないので上手に抑えて付き合っていくことを考えましょう。
過敏症の方でも使えるカビ対策商品を出しているのが株式会社ビッグバイオ。この会社が開発したBB菌という微生物の働きでカビなどを抑えます。
これは最もカビやすいお風呂用。裏に両面テープがついていて、お風呂のどこかに貼るだけ。もちろん嫌な匂いもありませんでした。
一般的な防カビ製品は有害物質が入っており、カビだけでなく人間にもダメージがありますので注意。過敏症の方は使用できません。
そして一度はえたカビは完全には無くなりません。カビが生えないように対策をするのがベスト。
カビの生える条件で多いのが以下の気候。
- 気温 20度以上
- 湿度 60%以上
この環境を作らないようにするとだいぶ違います。
結露を避けるために寒暖差を出さないこともポイントになり、押入れなど部屋の温度と差が出やすい収納スペースの換気にも気をつけてください。
室内の空気を見直す:化学物質過敏症の原因となるものを避ける!家に持ち込まない!!
化学物質過敏症の原因となりうる主なもの 「化学物質過敏症サポーター 公式テキスト」より
・香料などを含む洗剤、柔軟剤、芳香剤、消臭剤などの日用品や化粧品
・殺虫剤、除草剤、シロアリ駆除剤、虫除けスプレー、農薬
・接着剤や塗料、住宅建材
・食品添加物
・排気ガス、暖房などの燃焼ガスなど
・野焼き
・タバコの煙
・ディーゼル粉塵、排気ガス、大気汚染物質
上記原因を健常者でも避けることは大事です。化学物質過敏症になると効果的な治療はありません。発症しないように化学物質を健康なうちから避けて過剰摂取にならないように日頃から心がけましょう。
6.オーガニックペイントで室内空気の化学物質を減らす
室内の空気は外気に比べて5倍以上も汚染されているというデータがあります。洗剤や香料、消臭剤や住宅建材として使用される合板やクロス、家具やカーペットなどから出るVOCは長期に渡って室内に放出されます。デザインや機能だけで身の回りのものを選んでいると、室内の有害物質がどんどん増えてしまい建築基準法で定められた2時間に1度空気が入れ替わる換気をしていても体調を崩したりします。まずは持ち込む量を最小限にできるように新しいものを購入する際は化学物質のことも含めて検討してください。食べ物を気にする人は多いのですが、お部屋の空気の質を考えている方は少ないかもしれません。1日に体内に取り入れる食べ物は約2kg、呼吸する空気は約20kgです。
エコスオーガニックペイントのエアピュアペイントは、塗料自体に有害物質がゼロ。さらに塗膜に含まれる「モレキュラーシーブ」が有害物質を吸着中和するのでお部屋の空気を綺麗にできます。
似たような機能として漆喰と比較検討されることも多いのですが漆喰は条件により吸着したり、再放出します。エアピュアペイントは一度吸着した有害物質を再放出することはありません。ただし約3〜5年ほどで一般的な環境だと飽和状態になり吸着機能が無くなりますのでその際は上塗りして機能を復活させます。また漆喰は吸湿効果がありますが、エアピュアペイントには吸湿効果はありません。
メリット、デメリットを考えて使い分けることを勧めます。例えば結露しやすい北側の壁は漆喰にしてその他の壁や天井はローラー塗装で手軽に施工できるエアピュアペイントを塗装する、などです。
どれくらい減らせるの? エアピュアペイント試験結果
5.カビ防止はバイオの力で
当店への塗装以外の相談で多いことの1つがカビ対策。カビの中には害があるもの無いものさまざまではありますが、VOCを出す有害なものがありますのでやはり注意が必要です。無菌状態にすることはできないので上手に抑えて付き合っていくことを考えましょう。
過敏症の方でも使えるカビ対策商品を出しているのが株式会社ビッグバイオ。この会社が開発したBB菌という微生物の働きでカビなどを抑えます。
これは最もカビやすいお風呂用。裏に両面テープがついていて、お風呂のどこかに貼るだけ。もちろん嫌な匂いもありませんでした。
一般的な防カビ製品は有害物質が入っており、カビだけでなく人間にもダメージがありますので注意。過敏症の方は使用できません。
そして一度はえたカビは完全には無くなりません。カビが生えないように対策をするのがベスト。
カビの生える条件で多いのが以下の気候。
- 気温 20度以上
- 湿度 60%以上
この環境を作らないようにするとだいぶ違います。
結露を避けるために寒暖差を出さないこともポイントになり、押入れなど部屋の温度と差が出やすい収納スペースの換気にも気をつけてください。
室内の空気を見直す:化学物質過敏症の原因となるものを避ける!家に持ち込まない!!
化学物質過敏症の原因となりうる主なもの 「化学物質過敏症サポーター 公式テキスト」より
・香料などを含む洗剤、柔軟剤、芳香剤、消臭剤などの日用品や化粧品
・殺虫剤、除草剤、シロアリ駆除剤、虫除けスプレー、農薬
・接着剤や塗料、住宅建材
・食品添加物
・排気ガス、暖房などの燃焼ガスなど
・野焼き
・タバコの煙
・ディーゼル粉塵、排気ガス、大気汚染物質
上記原因を健常者でも避けることは大事です。化学物質過敏症になると効果的な治療はありません。発症しないように化学物質を健康なうちから避けて過剰摂取にならないように日頃から心がけましょう。
6.オーガニックペイントで室内空気の化学物質を減らす
室内の空気は外気に比べて5倍以上も汚染されているというデータがあります。洗剤や香料、消臭剤や住宅建材として使用される合板やクロス、家具やカーペットなどから出るVOCは長期に渡って室内に放出されます。デザインや機能だけで身の回りのものを選んでいると、室内の有害物質がどんどん増えてしまい建築基準法で定められた2時間に1度空気が入れ替わる換気をしていても体調を崩したりします。まずは持ち込む量を最小限にできるように新しいものを購入する際は化学物質のことも含めて検討してください。食べ物を気にする人は多いのですが、お部屋の空気の質を考えている方は少ないかもしれません。1日に体内に取り入れる食べ物は約2kg、呼吸する空気は約20kgです。
エコスオーガニックペイントのエアピュアペイントは、塗料自体に有害物質がゼロ。さらに塗膜に含まれる「モレキュラーシーブ」が有害物質を吸着中和するのでお部屋の空気を綺麗にできます。
似たような機能として漆喰と比較検討されることも多いのですが漆喰は条件により吸着したり、再放出します。エアピュアペイントは一度吸着した有害物質を再放出することはありません。ただし約3〜5年ほどで一般的な環境だと飽和状態になり吸着機能が無くなりますのでその際は上塗りして機能を復活させます。また漆喰は吸湿効果がありますが、エアピュアペイントには吸湿効果はありません。
メリット、デメリットを考えて使い分けることを勧めます。例えば結露しやすい北側の壁は漆喰にしてその他の壁や天井はローラー塗装で手軽に施工できるエアピュアペイントを塗装する、などです。